2012年1月27日金曜日

VANCEマテリアルで複製までの道のり 〜型取編〜

Mr.キャストの後継商品、Mr.キャスト2が発売されて、これでまた型取りから複製までひと通りVANCEマテリアルでだいたいのことが出来るようになりました。
折角なのでひと通りの作業を行ってみました。どうやってゴム型をつくり、複製するか流れをみてみましょうか。

まず原型です。はっきり言ってこれが一番難しい作業です。基本的にはMr.クレイなどの石粉粘土や、Mr.エポパなどのエポキシパテ、あとはポリエステルパテなどを使用して形つくります。今回はその作業を割愛して、弊社のキャラクターを使用してやってみます。

原型粘土埋めで使うVANCEマテリアルです。左から型取りブロック1と2。 ブロックを組み上げて型枠を作ります。
次に型取りブロックプレート。型取りブロックの固定用のプレートです。一番右が、原型埋めに最適な油粘土Mr.クレイ2です。

では原型を埋めてみます。だいたいの大きさを計算してブロックで流しこみの枠を作成します。
両面型は初めてトライするのでドキドキですね。

 原型を埋める粘土を敷き詰めます。ブロックの凸にブロックプレート付属の凸キャップをはめて、クレイ2を綺麗に伸していきます。そして、キャストを流しこむ道として、角プラ棒を使ったものを置いて、サイズの確認。
 細かいところはすっ飛ばしますが、原型をひとつづ丁寧に半分くらいに埋めて、粘土との境目をスパチュラなどで綺麗に整えます。この時に便利なのがMr.グルーアプリケーター。これがかなり便利です。シリコン型の勘合用ダボ穴をプラ棒で作りましたが、穿ち過ぎました・・・
 準備が整ったらシリコンを流し込みます。Mr.シリコーンを電子計りで500g取り、硬化剤を適量よく混ぜて、型枠にシュートします。いきなりドバっと流さず、原型の上に少しづつ流して、ある程度シリコンで隠れてからドバっといきましょう。
 さて一晩たったら固まっていたので、反対のゴム型を作りましょう。油粘土を剥がして、できたシリコン型に原型などを残します。ここで、登場するのがMr.シリコーンバリアー。だいたいのものにくっつかないシリコンですが、シリコン同士は接着します。その接着を防ぐために一枚膜をつくってあげましょう。その役目を離型剤・シリコーンバリアーが担ってくれます。
薄く満遍なくにりましょう。乳白色の液体ですがしばらくすると乾いて塗った箇所の表面がツヤ消し状になります。
そうなったら、片面側と同じようにシリコンを流していきましょう。
型が出来上がったらキャストの注型です。