2012年12月12日水曜日

ジオラマしようぜ!~土台つくりの巻~

久しぶりの担当Kです。
12月11日に出荷開始されたばかりのMr.情景クレイをご紹介していきます!!

この製品は瀬戸物など陶器に使用される陶土を主原料に作られている粘土です。
乾燥後はほぼ耐水性になるので上から塗装することができます。
また、乾燥前なら水溶性なので水で溶いて薄く伸ばしたりすることも可能。
その特性を利用してウェザリングの素材としても使用できます。
乾燥後はカッターや金属ヤスリで加工も出来るので何かと便利です。


今回発売されるカラーは4種類。砂、泥、白土、赤土です。
初めから着色されているので、全体に塗装しなくていいこと、盛っていてイメージをつかみやすいなど利点があります。
パッケージは共通で、透明フィルムの部分から中の色が判るようになっております。

今回はこの中から砂と白土を使って、簡単な情景を作ってみます。
ベースの上に、まず地面となる砂を盛り付けます。
その後に岩の表現用に白土を盛り付けていきます。
アクセントつけ用に、一部砂と白土を適当に混ぜてマーブリングした
箇所もいれてみました。
乾燥は数時間でOKですが、1日くらい置いておくのが良いでしょう。
乾燥してくると粘土を継ぎ足した部分や厚く盛った箇所などにヒビが入ります。
自然表現的に問題ないところはそのままにし、補修したい部分はスパチュラなどを使用してクレイを薄く埋めていきます。
そして、風化して崩れた部分、欠けた箇所などの雰囲気を出す為に、適当にカッターやヤスリで削ってます。

薄くヒビ埋め程度なら1時間もしない内に乾燥するので、塗装工程に移ります。


こちらは先ほどの写真のものをMr.カラーで陰影をつけたものです。
素材そのままでも充分に面白いのですが、塗装で表情をつけるのもよいでしょう。
今回の塗装は、素材の地を生かせるように発売したばかりのMr.クリアカラーGXを使用しました。

砂地のグラデ色:GX100 スーパークリアーIII(60%)+GX106 GXクリアオレンジ(20%)+GX111 GXクリアゴールド(20%)

岩場のグラデ色:GX100 スーパークリアーIII(60%)+GX109 GXクリアブラウン(20%)+GX101 GXクリアブラック(20%)

GXクリアカラーをクリアーで割っているのは、誤って濃くならないようにクリアーで薄めるというテクニックの一つです。
うすめ液で薄くすると、樹脂分が足りないのでシャバシャバで色が流れてしまいやすいので、シャバシャバにせず色を薄める場合はクリアで薄めてみましょう。
この塗料を、低圧設定したクリアカラーでふんわりとのせて完成です。
クリアゴールドが思ったよりもいい感じで、角度によってほんのりキラキラとしてくれます。
GXクリアーは光沢塗料なので、最後につや消しトップコートでつや調整をしましょう。

簡単な作業で雰囲気が出ますので、皆さんも是非お試しください。



こちらはホビーショーでも飾った、ズベズダの長槍騎馬兵をあしらったジオラマです。
土壌は砂と泥をマーブリングして作ったものです。
草はジオラマ用の素材を、木工用ボンドを水で溶いたところに振りかけて作ってます。


こちらもホビーショーで展示してたものです。
赤土の土壌を盛って、硬化する前にキャタピラ跡をつけたものです。
草は先述と同じもので、水表現は来月発売予定の情景用透明シリコーンで作ってます。

以上が、Mr.情景クレイのご紹介でした。
キットの汚し塗装の次は、それにあわせたジオラマ作りもいかがでしょうか?

2012年12月7日金曜日

Oリングたち~後日談

字体がいっこーに決まらない不安定なTです。

思っていた以上に多くの方に見ていただけているので、
昨日実験したOリングたちがその後どうなったかの後日談です。

昨日の11時40分過ぎに開始したOリングは、一日経過し、
13時10分ごろ取り出してみました。(写真撮ってない・・・。)

良品のOリングを左側において違いを比べてみました。

まず、水。
はい。違いはほぼ無いですね。あったら逆に困ります。

次に、水性ホビーカラー用うすめ液。
ほんの少しだけ、大きくなったかな?でも、ほぼ違い無いっすね。
しかし、触ると表面が少し柔らかいです。

さて、ここからが本題。
Mr.カラー用うすめ液では?
おっきいですね~。小さいOリングではあんまり違いは見えないですが、
5%以上は大きくなってるように見えます。昨日よりも大きいですね。
漬ける時間が長いとそれだけ膨張するようです。

さて、昨日の時点ではMr.カラー用うすめ液と大差なかったレベリングうすめ液は?
違いすぎる(笑)小さいOリングもでかくなっとる(笑)笑いがとまらねぇ・・・!
実際は、昨日大きさに大差が無かったとき、少し焦ったんですけどね。

何でかというと、レベリングうすめ液はMr.カラー用うすめ液より塗料を溶かす力が強いので、塗料粒子をより細かく分解できる為に、エアブラシ使用時のうすめ液に推奨しているんです。

だから、違ってくれないと困るんです~。

さて、昨日の時点で25%膨張していた、ツールクリーナーは?
衝撃の結果が・・・!!!











もう、別物(驚)
あかーん。こらあかーん。

びっくりして顔がコクーみたいになってしまった。
(Tは熱烈なFCバルセロナファンなので、コクーに関して触れてしまいました)

ということで、やっぱり安易なドブ漬けは良くないな~というお話。

おしまいおしまい。

後日談
本日の昼ごはんはセブンイレブンの豚焼き弁当(からしマヨネーズ付き)に、筋子おにぎりと、たらこおにぎりでした。

2012年12月6日木曜日

ドブ漬け洗浄注意報~Oリング編

昨日のPS274のブログの続きでも書こうかと思ってます、
いや書きますTです。

さて、先日のエアブラシ分解洗浄に関してで、よくお話を聞くドブ付け洗浄(ディッピング洗浄)に関してです。

よくドブ付け洗浄(ディッピング洗浄)をされるモデラーがいらっしゃるかと思いますが、
これはメーカーとしてはやらないでくださいということが公式見解です。

何でや!?という方もいらっしゃると思うのでご説明。

エアブラシにはOリング(ゴムパッキン)が使用されてます。
説明書の分解図でいうところのパッキンの大半がゴムパッキンです。

「大半」というのは古い型ではない限りニードルパッキンはテフロン加工されているのでゴムパッキンでは無いのですが、
その他のパッキンはゴム製です。

PS289の分解図を見てみましょう。

エアブラシ本体でOリングが使用されているのは、
(12)ピストンパッキン、(14)エアーバルブ(Oリング付)
(17)ニードルストッパー(Oリング付)と、
図面だけにしか載ってないんですが、ヘッドにもOリングが使われています。

このOリングちゃんは溶剤にとっても敏感で、溶剤に浸かると大きくなります。
これがドブ漬け洗浄をしちゃいけない理由のひとつなんですがでは実際、

どのくらい大きくなるの?

実験!実験!実験だぁ~!!

さて、お昼ご飯を食べる前の1140分過ぎ、次の条件でテストです。

使用するのはOリング()Oリング()


これをそれぞれ一個ずつ、水、水性ホビーカラー用うすめ液、Mr.カラー用うすめ液、
レベリングうすめ液、Mr.ツールクリーナーに漬けてみました。


ちなみに漬ける前のサイズはOリング()10mmOリング()が4mmでした。


さて、お昼ご飯を食べました。今日はミニストップのチキン南蛮弁当におにぎりでした。

会社では弁当におにぎりってどうよ?って話題になってましたが、弁当じゃ足らんのよ。

時計を見ると1時寸前。


きっかり1時間じゃないのはご愛嬌。

一つ一つ取り出すと衝撃の結果が!!いや、結果はわかってましたけど、ごめんなさい。

水、大小ともに変化無。

水性ホビーカラー用うすめ液、大小ともに変化無。

Mr.カラー用うすめ液、Oリング()が11mm、小は変化無。お、大きくなっとる。。。

レベリングうすめ液も、Oリング()が11mm、小は変化無。お、同じ大きさにでかくなっとる。。。

さて、クレオス最強の洗浄液、ツールクリーナーさんは?

で、でかい!!Oリング()が、12.5mm、25%増大しとる・・・。
でも、小は全然変わりなし。

結論~。

溶剤につけるとパッキンは大きくなります。大きくなったらどうなるのか?
1・弱くなる。
2・ピストンパッキンが膨張しちゃってピストンがうまく動かなくなる。
3.ニードルストッパーにOリングが入らなくなる。
です。

なのでドブ漬けはしないで欲しいなぁ。

ちなみに、Oリングに塗料がついちゃっても同じ溶剤なので大きくなるよ。

メーカーの人間あるある。
     見た目が新品みたいに綺麗なエアブラシ修理依頼品はドブ漬け洗浄している。

ね~、なか○らさん。

ちなみに他にもドブ漬け洗浄しちゃいけない理由があるんですが、それはまた気が向いたら~


(明日は特盛ペヤングと、卵サンドだな・・・。)

2012年12月5日水曜日

新しいエアブラシでたど~

どうも~
イベントなどではおなじみのTです。

今日は発売されたばかりのエアブラシ
PS274 プロコンBOY WA ダブルアクション 0.3」のご紹介です~



さて、新発売のこのエアブラシなんですが、今までと何が違うかというと、

みて!このフィット感!



バルブ部分が斜めになったことで手とのフィット感アップです~


あと、すっごい小さい話しをすると押しボタンとピストンが一体化したよ。



メンテナンスしやすくなったよ。グリスあっぷあっぷです。
これ結構大事~



といっても、エアブラシの分解メンテナンスは自己責任&構造をよく理解してからね。

よく雑誌とかである「自己責任」って具体的に何かって言うと、
「分解メンテナンスするとする前より悪くなることがある」ことと、
「分解メンテナンス中に部品(たまに本体)が壊れる&無くす」ことと、
「分解メンテナンス中にニードルを指にぶっ刺して怪我する」ことがあることを指します~

自分もエアブラシのメンテナンスが出来るまで何個ニードルパッキン留めネジを
壊したことか・・・。

エアブラシ道は一日にして成らず、です。
(暗に某雑誌様の戦車道の作例のラフゴールドの作例の宣伝しています。)

とにもかくにも、ツールマニア&エアブラシマニア&エアブラシビギナー様は
必見のエアブラシです!

旧タイプのPS264のオーバーホールやパーツ対応は引き続きやってますので、
その点はご安心を~