2015年9月2日水曜日

実践スカルプトクレイ

スカルプトクレイを使用して造形を実践してみました。
人物を造形すること自体が初めてですので、スカルプトクレイの特製を生かしながら
製作してみようと、試行錯誤しながらの挑戦です。


①おおまかな形に盛る
まず胸像をつくろうかなと考えて、おおまかに頭部と胸部を盛ってみました。
ここから少しずつ細工をするのは素人なので加減がわからず、指に変な力がかかり歪んでしまったため断念。スカルプトクレイは焼成後の後盛りが可能なので、これを一度焼き固めて表面に盛っていくことにしました。
とりあえず表面だけ固めればいいやと思い、150℃で10分ほど焼成。固まっているので、触っても歪みません。粗熱が取れたら作業を続けます。
完全に焼き固めておらず、まだ暖かい状態でデザインナイフを入れると、焼き芋を崩す感じで簡単に表面を削って形を入れることができました。
あたりでくっつけていた耳はこの時に剥がれ落ちたので、のちのち造形し直しています。


②顔の左半分を作る
顔の凹凸を削り終わりました。何とはなしに、無骨な感じのおっさんを作ろうと思い立ち、ディテールを入れていきました。
最初は顔の正面から作ったのですが、特に固定道具も使っていないので、悲しいことに支えている指でディテールを潰してしまいました。そこで、竹谷さんの製作方にならって、左側半分から盛り付けをしていくことに。
①で作ったおおまかな顔に、クレイローラーで薄く延ばしたスカルプトクレイを付着して定着させます。伸びがいいので、皮膚を乗せる感覚で表面を整えられます。鼻を整え、目を入れて、まぶたをかぶせ、顔のしわを入れていきました。ヒゲとかもみ上げも追加しようと思い、また薄く延ばしたクレイを追加して乗せて成型していきます。
顔の造形が一通り終わったので、首と肩口も肉を盛って雰囲気を出して、ひとまず半面を完成。
右半分を作る前に表面を150℃10分で焼き固めます。
焼いた後の粘土のカスで荒れたような表面は、真・溶媒液を使ってちょっと均しておきました。少し綺麗になります。


右半分は手付かず
③右半分を盛る
左半分が焼き固まったので指で抑えてもディテールが潰れなくなりました。右半分を盛っていきます。
ただ残念ながら私の腕的に、右目を上手く作れず、誤魔化すためにスカーフェイスへと変貌しました。また、ヒゲの形も変えてみようと思い、焼いた左側のヒゲも削り、新しく盛って成形をしております。気に入らないところを焼いた後でも修正が楽なのが、スカルプトクレイの利点だと、この時特に感じましたね。
首筋の筋肉、老人的に少し弛んだ皮膚感を追加していきます。
これで完成。最後の焼成を行います。何度か熱を通しているので、150℃で15分くらい。

④スミ入れをしてみる
焼きあがったら、ちょっとスミ入れをしてみようと、Mr.ウェザリングカラーのステインブラウンで全体をスミ入れ。






製作時間は焼成時間を入れて4時間弱くらいだと思います。
初めて胸像にトライしてみましたが、スカルプトクレイ自体が扱いやすいので、色々と試しながらここまで作ることができました。また何か作ってみたいですね。

みなさんも是非挑戦してみてください。

担当:K

<使用道具>
Mr.スカルプトクレイ
Mr.クレイローラー

汎用スパチュラ
デザインナイフ
オーブントースター

真・溶媒液
Mr.ウェザリングカラー ステインブラウン & うすめ液
Mr.綿棒